飾り棚の再生・塗りなおし(5)
表面の塗膜をきれいに剥がし、時間をかけて塗料を木地に馴染ませる。
塗装作業に使用する材料と道具。
剥離剤、溶剤、ヘラ、ブラシ、ハケ、カッター、タワシ、軍手、ビニール手袋などさまざま。
剥離剤を家具に塗っていくと、付いていた塗料が徐々に浮き上がってきます。
浮き上がってきた塗料をカッターで擦り剥がしていきます。
塗膜を剥離したら、粗めのサンドペーパーで表面を磨いて平らにします。
カラーサンプルを参考に、調色をして色を作ります。
塗りを行った後で中塗り、上塗り作業が行われます。
自然な色合いは、手間をかけて何度も塗りを重ねた結果です。
細部にまで気を配り、見た目の良さも考え仕上げを行う。
塗装が終わったら最後の仕上げです。
仕上げでは、扉吊り込み、微調整、金具付け、ガラスのはめ込み、上台と下台を固定させる棒材の取り付けを行います。扉を吊り、扉・引き出しの取っ手を付け、中にガラス棚を入れたら、修理前の姿からは想像もできなかった見事な飾り棚の復活です。
延べ、1週間をかけて修理したこの飾り棚は、現在持ち主の家に戻り、再びその役割を果たしているとのことです。